敬愛する国民の皆様、
忠清南道の皆様、
本日、MEMCコリアの
「半導体シリコンウェハー第2工場竣工式」を
国民の皆様と共にお祝いいたします。
本日の竣工式にお越しくださいました
台湾グローバルウェーハズ社の徐秀蘭会長を歓迎いたします。
また、1万平方メートル規模の第2工場建設を実現した
MEMCコリアのチョ・チャンレ社長をはじめ関係者の皆様の
ご尽力に敬意を表します。
MEMCコリアとグローバルウェーハズ社は
第2工場の建設によって生産を2倍に拡大するという目標を掲げ、
来年まで総額4億6千万ドルという果敢な投資を行うことを決断しました。
中核素材である「半導体シリコンウェハー」分野で
民間企業、それも海外のグローバル企業が韓国国内に対して
積極的に先行投資を行ったということは、特に意義深いことです。
中核素材の供給安定性確保はもちろんのこと、
地域経済の活性化と雇用創出、
そして、世界に向けて韓国の投資環境の魅力をアピールする
「一石三鳥」の効果が期待されます。
積極的に支援してくださいました
梁承晁(ヤン・スンジョ)忠清南道知事、および天安市に感謝すると共に、
国民に素晴らしい知らせを伝えてくださった
関係者の皆様に、敬意を込めて拍手をお送りいたします。
国民の皆様、
「シリコンウェハー」は
半導体集積回路を描く円板です。
半導体が産業の「米」だとしたら、ウェハーは「水田」です。
半導体を作る中核素材なのです。
しかし、これまでは海外からの輸入に大きく依存していました。
現在、韓国の半導体メーカーは
シリコンウェハーの65%を海外から輸入していますが、
MEMCコリア第2工場で生産を拡大すれば
海外からの輸入分のうち9%を、国内生産に置き換えることができます。
半導体中核素材の自給を拡大する
非常に重要な契機になると考えられます。
この度の投資と第2工場竣工を機に
今後、多くの素材・部品・装備産業におけるさらなる民間投資が
全国各地で活発に行われることを期待します。
本日のMEMCコリア第2工場の竣工には
もう1つの大きな意義があります。
それは、外資系投資会社が
韓国内の中核素材の関連工場増設のために投資を行ったということです。
韓国への投資が魅力的かつ安全であることを
世界に発信することができました。
私は年頭に行われた外資系投資会社関係者との対話で、
「外国企業も、韓国に投資すれば韓国企業です」と
申し上げたことがあります。
わが国政府は、外資系投資会社もわが国の企業であるという心構えで
特別に優遇措置を適用しています。
外国人投資地域で敷地利用を無償で提供し、
海外からの専門人材に対する税制支援や滞在手続きの簡素化を行うなど、
多様なインセンティブを設けて支援しています。
特に、素材・部品・装備分野における外国人投資を大いに歓迎し、
現金支援の割合を、投資金額の40%にまで拡大しました。
その結果、昨年、世界の外国人投資が減少するなか、
わが国に対する外国人投資は
269億ドルと、史上最高値を付けました。
素材・部品・装備分野の
外資系投資会社による投資も増えており、喜ばしい状況です。
今年の投資誘致目標である200億ドルも達成できる見通しです。
韓国は外資系投資会社に対し、門戸を広く開いています。
海外からの投資を常に歓迎し、共に歩むことを改めてお約束いたします。
国民の皆様、
ここ4か月、わが国の企業と政府は
中核素材・部品・装備の需給を安定的に維持できるよう、
国内生産の拡大と輸入置換に尽力してきました。
液体フッ化水素の国内生産能力は倍増し、
需要側の企業で実証試験を行っています。
フッ化水素ガスとフッ化ポリイミドは
新規の製造工場の年内完成を目指しており、
来年から量産を開始する予定です。
ブランクマスクは新工場が完成し、
すでに試作品を生産しています。
政府も、企業の需給安定性の確保に全力を尽くしています。
「需給対応支援センター」を設置し、
特別延長労働、工場新設・増設の許認可、資金支援などを行い
煩雑さを速やかに解消しています。
「素材・部品・装備特別法」の改正により
「素材・部品・装備特別会計」を新設し、
来年度の関連予算を今年の2倍以上である
2兆1千億ウォンに編成しました。
今年10月に発足した「素材・部品・装備競争力委員会」を中心に
企業間の協力モデル構築と制度の改善も力強く進めていきます。
政府による「素材・部品・装備産業支援対策」は
外資系投資会社にも同様に適用されます。
韓国にさらなる投資を行い、
より積極的に生産と研究開発に取り組んでくださることを期待します。
敬愛する国民の皆様、
忠清南道の皆様、
半導体産業は、わが国の製造業の柱です。
韓国はメモリとシステム半導体を集約する
「総合半導体大国」へと飛躍し、
半導体素材・部品・装備企業にとって
世界最大の需要市場になるでしょう。
わが国の半導体の産業競争力を
素材・部品・装備の供給が安定的に後押しすれば
半導体製造大国・大韓民国を、誰も揺るがすことができないでしょう。
本日の天安第2工場竣工を機に
忠清南道の雇用が増え、経済がさらに活性化しました。
いまや忠清南道は、外資系グローバル企業もが注目する
「魅力的な投資先」となりました。
韓国の潜在能力を認め、
韓国半導体産業の成長可能性を信じて投資した
MEMCコリアとグローバルウェーハズ社に
改めて感謝いたします。
投資が半導体素材に留まらず、
さらに多様な分野へと拡大することを願っております。
韓国経済の活力が
ここ忠清南道から力強く伸びていくことを期待します。
ご清聴ありがとうございました。