南北の離散家族の再会を報じた米ニューヨーク・タイムズ紙
[キム・ヨンシン、キム・ウニョン]
世界メディアは、65年前に休戦した韓国戦争などで生き別れた韓国と北朝鮮(南北)の離散家族の再会について一斉に報道した。
米ニューヨーク・タイムズ紙は「60年間生き別れた離散家族、短い再会(Korean Families, Separated for 6 Decades, Are Briefly Reunited)」と題した20日付の記事で「家族の生死が確認出来ないまま、数千人が死ぬことは南北にとってとても恥ずかしいこと」と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言を引用した。その上で「南北・米朝首脳会談が開催されてから文大統領は、南北の信頼を構築するために努力している」と報じた。
英ガーディアン紙は19日、「離散家族再会事業は、北朝鮮が(南北間の)信頼を構築したいと意志を表明した部分(結果)」と米マサチューセッツ工科大学(MIT)のビピン・ナラン(Vipin Narang)の言葉を引用した。
中国国営新華社通信系の日刊紙・新華毎日電訊は「南北の離散家族の再会、3回目の南北首脳会談が開催されるよう、平和ムード作り」と題した21日付けの記事で、「板門店宣言を履行するための重要な措置」とし、「南北の関係改善などに肯定的な影響を与える見通し」と伝えた。また「南北関係が改善されると米朝間の信頼構築にも役立つ」とし、「停滞が懸念された米朝交渉に前向きな逃しが出てきた」と評した。
韓国側の訪問団89人は20日、北朝鮮の金剛山(クムガンサン)で家族と面会した。22日まで滞在する。24日から26日までは、離散家族との面会を希望する北朝鮮側の83人が金剛山を訪れ、韓国側の家族と面会する。
南北の離散家族の再会を報じた中国国営新華社通信系の日刊紙・新華毎日電訊
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