特使団派遣について、電話でトランプ米大統領に説明する文在寅大統領=4日、青瓦台
[キム・ヨンシン、イ・ギョンミ]
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が北朝鮮に派遣した特使団が5日午前9時、平壌(ピョンヤン)に到着した。
文大統領の親書を持参して訪朝した特使団は、今月中に平壌で開催することにした南北首脳会談の日程や議題を決める会談を始めた。また、膠着している非核化の交渉に関する議論も行っている。特使団は、青瓦台(大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長、 徐薫(ソ・フン)国家情報院長、 金相均(キム・サンギュン)国家情報院第2次長、千海成(チョン・ヘソン)統一部次官、尹建永(ユン・ゴニョン)青瓦台(大統領府)国政状況室長からなる。
一方、文大統領は4日の夜、トランプ米大統領と電話会談を行い、北朝鮮に特使団を派遣することについて説明した。韓米首脳の電話会談は、6月12日のシンガポールで開かれた米朝首脳会談以来84日ぶりのこと。
文大統領はトランプ大統領に、特使派遣について「南北首脳会談開催の準備や完全な非核化、韓半島の恒久的平和定着に貢献する」と説明した。
また、「今が韓半島の平和定着において重大な時期で、これは完全な非核化と共に解決に向かうもの」とし、「南北関係の改善と韓半島の緊張緩和が、韓半島の非核化と恒久的平和の構築に寄与する」と強調し、南北関係発展の必要性に言及した。
これに対し、トランプ米大統領は「特使団が良い成果をあげることを心から願う。結果を教えてほしい」と期待感を示した。
ソウルから平壌へ向かう特使団。左から千海成統一部次官、尹建永国政状況室長、鄭義溶国家安保室長、徐薫国家情報院長、金相均国家情報院第2次長 =5日、ソウル、文化体育観光部チョン・ソヒャン撮影
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